~はじまりとスリル~
旅に出よう―。ビッグ・ママがどんなひとか知ってみたいと思わない?
でも、いつ行くの?そもそも、ビッグ・パパが許してくれるはずないよ。
それに、わたし、今の生活が気に入っているの。だから・・・・・・
その時、いきなり部屋の中が、明るくなった。
「いつまで、おきているつもりだい?また、ビッグ・ママのことかな?」
もちろん、その通りだったが、ビッグ・パパのりこうな三人娘はそんなことは、一言も言わなかった。
「ちがうよ、あしたは何しようかなって考えてたんだ。」
そう言うと、ビッグ・パパは少し顔をほころばせた。
「そうかい。あしたの、朝ごはんは春巻きだからね、早く起きるんだよ。」
「やったあ!春巻き、大好き!!じゃ、おやすみ。」
「うんうん、良い子だ。おやすみ。」
後の二人もおやすみをいって、すなおに寝た。
この一家は、ある事件に巻き込まれていた。子供おもいの偉大なビッグ・パパ、ビッグ・ママ、歌が上手なうさぎのピヲンセ、ダンスが上手いケミー、一人旅をしたことがある気の強いグリッセこの5ひきで成り立った家族のうちのビッグ・ママが旅に出た。しかし、戻ってくるといった日を何週間過ぎても、ビッグ・ママは戻ってこない。さらに、ビッグ・ママは携帯電話を持っていないため、連絡もとれないのである。ついには、捜索願いを出したところ、”行方不明”と言いわたされてしまった。もう、7年も経っている。せめてのものの救いというのは、まだグリッセが旅に出る前の(ビッグ・ママがいる)写真だけ。
そして、三人(いや、匹か?)は自分達だけでビッグ・ママを探そうと言い出したのだった。言いだしっぺは、いぜん、旅を経験したことがあるグリッセであった。グリッセは、あまり乗り気ではないピヲンセとケミーに言った。
「わたし、考えてみたんだけど、歌の上手いピヲンセとダンスの得意なケミーが、わたしの作曲した音楽にのせて、舞台にたつの。そして、お金を集める。どう?」
それも、良い考えだ、とケミーは思ったが、ピヲンセはもっと重大な問題があることに気が付いていた。
「でも、舞台って、一体どこにあるの?路上?今はいそがしい世の中。だれも聞いてくれないよ。」
すると、グリッセは得意満面で答えた。
「ビッグ・パパが警察さんだってこと、忘れてない?」
ピヲンセもケミーもああ、とうなずいた。そう、三人の父ビッグ・パパは警視総監なのだ!
こうして、ピヲンセ・ケミー・グリッセの三人は壮大な計画をたて、そのうち寝入ってしまった。 次回もお楽しみに!
byおつかれサーチャ
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